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のこりもの、不良品、戦略不足 (別名ゴミ箱)
小説と言えないものたち。 基本書きかけ・中途半端・続かない。 続きが閃いたら書くかもしれない。 コメントは大歓迎です。
8/ 7/ 65432

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自分には欲しいものがない。
何も手に入れようと思ったことがない。
大体のものはもう既に持っていたし、他のもの、ひとに執着することがなかった。
 
きらきらと輝くその人に会ったのはもう随分前だ。
自分は分からなかった。なんでその人がきらきら輝いているのか。
自分の目が壊れたわけでも、その人が宝石を埋め込んでいるわけでもなかった。
 
さっき、自分はようやく気付いた。
それは自分が持っていないものだからだ。
自分が手に入れることの出来ないものだからだ。
それを自分が理解しているからだ。
 
執着というのは恐ろしいものだった。
人をおかしくさせる。醜くさせる。
愛情というのは悲しいものだった。
人を絶望させる。躓かせる。
 
変わって、諦めるというのは素敵なことだった。
人を正当化出来る。明るくさせる。
自分はこうやって生きていきたかったのかもしれないと、錯覚させるほど。
 
もしかしたら、自分が今まで手に入れたと思っていたものは、すべて諦め、妥協して得てきた、仕方のない、余りものの、ゴミみたいなものかも、と思った。
 
自分は振り向かず、その人のきらきらを見てみないふりをする。
瞼を閉じてもそれは感じ取れたけど、諦めることを覚えた自分には、それを無視することなど、造作もないことだった。
 
 

end.




こういう小説が読みたい!と思ったけど探すのが大変そうだったので自分で書いた。所要時間数十分。萌えの自給自足。
ちなみに誰のことでもいいです。銀魂キャラはこうやって色々なものを諦めて、その中で諦めきれないものってのを見つけてほしい。それは恋人じゃない方がいい、と思う。




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