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のこりもの、不良品、戦略不足 (別名ゴミ箱)
小説と言えないものたち。 基本書きかけ・中途半端・続かない。 続きが閃いたら書くかもしれない。 コメントは大歓迎です。
876/ 5/ 4321

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「ところで総悟、大晦日は万事屋のチャイナ娘と過ごさないのか?」
 
さっきまで土方さんと談笑していた近藤さんが、やけに勢いよく振り向くものだから、驚いて剥いていたみかんを落としてしまった。
中途半端に剥かれたみかんはこたつ布団から畳の上へ、ごろごろと転がる。
 
「あー…」
「はっはっはっ!総悟、照れなくてもいいんだぞ!」
 
立っていた近藤さんはみかんは拾ってくれた。そして俺の頭をばしばし叩きながら笑う。別に照れた訳じゃないし、おかしいことなんてないんだけど。
 
「クリスマスも仕事だったし、大晦日くらい一緒に過ごしてこい!」
「…いや、過ごす予定はないです」
「えっ!何で!?」
「何でって…休みだって言ってないから…」
 
近藤さんは俺の横で『言えよ~誘えよ~俺なんてお妙さんになぁ…』と悲しい思い出話を始めた。もう何度も聞いた話なので聞き流すことにする。
 
…――なんやかんやで恋人になれて一ヶ月くらい。そのうち会ったのは五日くらいか。
だって年末なんだもの。忙しいんだもの。クリスマスも仕事なんだもの。
 
本当はクリスマスも一緒に過ごしたかったさ。でも真選組の誰ひとり休んでない中で、『有休ください』とは言えなかったわけよ流石の俺も。嫁さんが出産間近だってのに仕事してる隊士もいるわけよ。俺が休みほしい理由は『彼女と会いたいから』な訳で、どー考えても無理な訳よ。
だから『休めない』『仕事だ』って、正直に伝えたのさ。22日の昼間、仕事中に万事屋に立ち寄って。
 
『…うん、分かった』
 
彼女にそうやって扉閉じられてみろ。眉下げて俯いたまま引き下がられてみろ。
ちょっとまじすげーショックだから。
 
いやいや俺が悪いんじゃなくて仕事が悪いの!
クリスマスだからって騒ぐ馬鹿が悪いの!
俺だって本当は、会いたいんだから!
 
…とは言えず、すごすごと戻ってきた俺の情けないこと。
そしてそのまま一度も会わず、仕事しかしていないまま年末に至るという訳である。
 
クリスマスに会えなかったから奇跡的に休みが取れた大晦日と新年を一緒に過ごそうって、言える俺ならどんなによかっただろう。
寂しいって、顔が見たいって、会いたいって。
でも俺は言えないのだ、それが。
 
 
「…ということでな、総悟。自分の好きな人と大切な日を過ごしたいっていうのは、当たり前のことだぞ」
 
思い出し泣きをした近藤さんが鼻声で語る。目頭を押さえて項垂れて。
『会える時に会っておけ、会いたくても会えない俺みたいな奴もいる…』…と徐々に声が聞き取れなくなってきたところで、今までこの部屋に居ながら一言も発さなかった土方さんが急に話し出した。
 
「…つまり総悟は会いたくないってことじゃねーの」
「えっ、そうなの?」
 
壁にもたれて煙草をふかしながら、嫌味な笑みを貼り付けて土方さんが言う。
 
「…そんなことはないです」
「じゃあ会いに行けばいいじゃねーか」
「いや土方さんに言われてから行くの嫌ですね」
「俺が言わなかったら会ってたのかよ」
 
 
 




サーセンこれで終わりです。
大晦日に向けて書く→ガキ使見てて年明ける→それでも正月中の完成を目指す→途中で上手く行かなくなる→やる気消える←今ココ
本当は二人は神楽ちゃんの誕生日以降に付き合っててクリスマスも会えなかったから記念日っつーかイベントを一緒に過ごしたことがなかったのでこの後沖田くんが大晦日一緒に過ごそうってお誘いに行く話でした。そして断られる話でした←
神楽ちゃんが断った理由は「紅白見たいから」「年越しそばは万事屋で食べるって決めてるから」で、「元旦の初もうでなら一緒に行けるアル…」(デレ)でした。
誰かァァァァ私の代わりにこの妄想具現化してェェェェ!!!!

 
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